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生徒の立場を考える

特に理系の課目を担当する先生に多く見られるのですが、生徒の負担を考えず、異常に難しい問題を、教えたり試験に出題したりすることがあります。

 

なぜ基礎を教えることなく、突然そのような難問を出題するのでしょうか?

 

1つの理由として、ネットの普及により、問題と解答を誰でも安易に手に入れることが可能になったことがあります。自分で問題を作る努力や解答にたどり着く過程がないため、突然難問を出される生徒側の苦痛を共有できないのだと思われます。

 

もう1つの理由として、いわゆるレベルの高いといわれる塾や予備校に通っている生徒を基準にして教えようとするため、本来の教育の目的である自発的な勉強の習慣と、基礎を踏まえた応用の養成を忘れているのではないでしょうか。一部の学力が偏っている生徒に先生が迎合しすぎているように思われます。

 

繰り返しになりますが、良い教育とは、自発的な努力と基礎の積み重ねによる、応用力の養成であると言えます。